訪問診療の見学をして 今回訪問診療に同行し、半日見学を行わせていただきました。 私は病棟勤務のため在宅は看護学生の実習以来であり、漠然としたイメージのまま見学に参加していました。 診察、訪問は思っていたよりも短時間でしたが、その時間の中で必要な情報を得たり、日々の状況を聴取されていました。形式ばった物ではなく、世間話のような打ち解けた雰囲気で、患者さんもリラックスされている印象を受けました。医師や看護師という役割もありつつ、よく知る知人が来たような安心する存在でもあるように感じ、患者さんの住む家で遠慮や緊張がなく診察が受けられるよう、短い時間の関わりの中で患者さんとの関係を作られているのがわかりました。つばさクリニックさんではお誕生日に写真をプレゼントしたりと、患者さんと密な関係ができていると感じ、そんなスタッフの方に日々の生活や最期を見てもらうことは患者さんにとっても安心感があるだろうと思いました。 様々なお話を聞かせていただいた中で、「家で最期を迎えたい患者さんがいて、それができる可能性があるならそうさせてあげたい」と先生が言われていたことが印象に残りました。患者さんが家での生活を望まれ、その人らしく過ごしていけること、その人や家族が望む生活に少しでも近づけることはとても理想的な関わりだなと感じました。また本人だけでなく、患者さんの家族との濃い関わり、グリーフケアまで行えることも在宅の良いところだと思いました。 家で過ごすことがすべてではないけれど、それを希望する人が希望を叶えられる場があるというのはとても選択肢が広がり患者さんの希望になることだと思いました。 このたび見学に参加させていただき在宅での医療がどのような物なのか知ることができ、大変勉強になり、視野が広がったように思います。お忙しい中、お時間をとって下さりお話を聞かせていただきありがとうございました。 |