つばさクリニック 見学感想文
脳神経センター大田記念病院
訪問診療課 
管理栄養士  田口 誠子

 先日は急な見学の申し出に対し、快諾いただきましたこと感謝しております。
お忙しい業務の中、診療に同行させていただき、また、様々な質問にもご回答いただきありがとうございました。
 過日、当院から数名のスタッフが貴クリニックを見学させていただき、感銘を受けた事を度々聞いておりましたので、先日の見学をとても楽しみにしておりました。実際、貴クリニックの診療を目の当たりにして私も同じ思いを持ち、身がしまる思いでした。
 貴クリニックの見学を終えて私の中に『チームワーク』『情熱』という言葉が浮かびました。
最初に印象的であったのがよい意味での職員間の空気の軽さです。スタッフの方の笑顔の多さが印象的で、風通しの良さそうな職場の雰囲気がありました。職場環境というのは一朝一夕で出来るものではないので、日々情報を共有することや1分間スピーチなどで自分を表現し、お互いを知る事で出来ている関係性なのではと思いました。
400名を超える患者さんがおられるので、各職種・スタッフでの患者さん把握というのは難しいのではないかと思っておりました。しかし、朝の申し送り時に全体で前日夕からのコールの様子や当日の訪問患者さんの情報を共有。また、その後各職種に分かれての申し送りをすることで患者さん状況把握が行いやすいのであろうと思いました。
貴クリニックは各スタッフさんがスムーズな診療のために尽力されていると感じました。午前・午後とも6件の訪問に同行させていただきましたが、褥瘡等の処置が3件必要であったにも関らず、お昼休憩がほぼ1時間とれた事は驚きでした。ドライバーさん、看護師さん、医師のチームワークがとても素晴らしくそつのない体制であり、物品管理においてもグローブのサイズ別のまとめ方や定期・臨時の伝票管理など学ぶことが多かったです。
 診療の雰囲気も心地よいもので、診察の際に、まず患者さんと視線を合わせ、患者さんに触れて存在を確認している事を示し、これから行う行動の説明をされ患者さんが戸惑いや不安を感じないように自然とされている様に感じました。
自分の職種である栄養業務に関しては現在他施設とのつながりは無いとの事でしたが、それは管理栄養士の業務内容の不透明さからであり、まずは訪問診療に栄養業務を加えていくには管理栄養士の認知度を上げる働きが必要だと感じました。実際、同行させていただいた患者さんでも介入できそうな場面もありましたので、こつこつと環境整備を整えていかなければと思いました。
本当に貴重な見学をさせて頂き、ありがとうございました。